店舗づくりコラム

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運転資金の重要性

飲食店を開業する上で “予算” については誰しも考えることと思います。
“開業総資金” としてざっくり用意するのではなく、しっかりと事業計画を立て、何にいくら使うのか、内訳を明確にしていくことが大切です。
物件取得費、内外装費などの他に、運転資金もきちんと確保しておきましょう。

 

 

 

運転資金とは

 

運転資金とは、事業を運営していくために必要な資金のことです。
例えば、食材の仕入れ、広告宣伝、従業員への給料の支払いや、店舗や事務所の家賃の支払いなど、お店のオープン前後に関わらず 様々な場面でお金が必要になります。
最初のうちは何かとプラスでお金もかかりますし、オープン当初から黒字で回るお店はほとんどありません。
つまり、オープンして数か月はこの「運転資金」を切り崩して賄っていく必要があるのです。

 

運転資金が不足すると…

 

運転資金の不足が原因で、せっかくオープンしたお店を閉店しなければならない…ということにもなりかねません。
飲食店に限らず一般的に、お店が閉店するのは主に赤字が原因だと思われるでしょう。
しかし、赤字が理由ではなく、むしろ黒字店であったにも関わらず閉店してしまうという場合もあります。
単に売り上げが芳しくなかったわけではなく、家賃や仕入れ業者などの支払いが滞ることによって「黒字倒産」というものが発生してしまうのです。

 

 

特にオープン当初は余計なコストがかかります。
例えば、在庫を多く発注しすぎてロスに繋がったり、人件費や設備、食器や小物類の破損、賄いの無料提供やオーダーミスによる食材のロスなど、オープンしてみると思わぬところで出費がかさみます。
また、食材発注もオープンしたてのうちは適正量が分からず、“足りないよりは多い方が…” と、つい多めに発注してしまったりと不慣れがゆえに不要なコストがかかる場合も。

黒字倒産を防ぐためにも、オープン当初の赤字をカバーするためにも、運転資金はきちんと確保しておかなければなりません。

 

運転資金はどれくらい準備するべきなのか

 

 

一般的に運転資金は、月間固定費の3~6カ月分は必要と言われています。
固定費とは、家賃や厨房機器類のリース代、支払利息、光熱費の基本料金、社員の給与など、何もしなくても出ていくお金の事です。
オープン直後は、「オープン景気」などの影響もあり客数も多く、順調にいくかもしれません。
しかし、2カ月目あたりから売り上げが落ち着いてきてしまうこともしばしば。
リピーターも増えてきて、お店が軌道に乗るまでに6カ月ほどの期間を見ておくことをお勧めします。
それまでは運転資金からロス分を補う必要があります。売り上げは思わしくなくても支払いは確実にやってきます。つまり、運転資金が底をついてしまうと支払いが滞り、お店を続けることが難しくなります。

 

資金を調達するには…

 

開業までに必要な開業資金とは別に、開業後に必要な「運転資金」を確保することが大切であるという事をお伝えしてきました。しかしすべて自己資金で賄うのは難しい場合もあるでしょう。
友人・知人から大金を借りるのは気が引ける人も多いことと思います。

クラウドファンディングでは、かなり魅力的な事業計画でなければ、満足のいく資金を集めることは難しく、資金を集めるまでに時間がかかってしまいます。また、資金調達の際のスタイルにもよりますが投資家の方に魅力的なリターンを提案しなければそもそも投資してもらえません。
しかし、そのリターンが原因でお店の経営を苦しめる結果になってしまっては問題なので、リターンの設定なども難しくなります。

 

日本政策金融公庫など公的融資であれば、無担保・保証人不要・低金利 となっています。事業計画書の作成や面接などがありますのでしっかりと準備が必要ですが、友人知人や公的融資以外の金融機関からお金を借りるより、負担や不安も少ないのではないでしょうか。
無理なく、且つ確実に返済をしていくためには安定的な売り上げを確保することが必要です。

売り上げを確保するのに、お店のコンセプトや商品なども大切ですが、物件の立地条件なども深く関わってきます。

立地条件に関するブログ記事も以前掲載していますので、よければそちらも併せてご一読下さい。

 

 

アースラインでは、店舗のトータルプロデュースを行っております。
実際に資金調達に関してアドバイスをさせて頂いた事例もございますので、まずはお気軽にご相談下さいませ。

 

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