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高級飲食店が、なぜUber Eatsに加盟しはじめたのか

アースライン・コラム編集部です。
首都圏を中心に展開している「Uber Eats」は現在、全国に広がりつつあります。当初、登録されている店舗の多くはチェーン店でしたが、いまでは高級飲食店も加盟するようになり利用できる店舗が広がってきました。

今回は、アースライン社長の佐野が「宅配に関する意識の変化」や「なぜ高級飲食店もUber Eatsに加盟するようになってきたのか」についてご説明します。
高級店の食事

抵抗感なく宅配を使える風潮に変化

Uber Eatsの配達員を、本当によく見かけるようになりましたね

コロナ禍により外食を控えていた期間が長かったため「外食でおいしいものを食べたい」「たまには外食して気分転換したい」といった気持ちになった人も多かったのではないでしょうか。

緊急事態宣言の解除以降、外食産業にお客さまは戻りつつあります。そしてそれぞれのお店では、コロナ感染防止対策を徹底し、お客様が安心して来店できるよう備えているのです。一方、心配や不安を抱えているお客様は、外食に出かけていません。そのような人にとって、自宅でおいしいものを食べられるUber Eatsはとても魅力的です。

また、在宅勤務の人が増え、自宅で3食を作らなければならなくなった人も多いでしょう。以前は、宅配=手抜きというイメージを持っていた人もいるかと思いますが、実際に3食を自宅で作るのは、かなり手間がかかります。しかも仕事中の休憩時間である1時間のうちに作って食べなくてはいけない……と思うとなおさらでしょう。そのため、3食中1食をUber Eatsに依頼する人も多いようです。

忙しく過ごしている現代人にとって、日常の食事を宅配してもらうことに抵抗感や罪悪感を持たなくてもよくなってきたのは、いい傾向だと思います。

Uber Eatsでお弁当を頼むことも多くなりました

いままでランチを営業していなかったお店がUber Eatsに登録されているので、ついつい頼んでしまいますね。3,000円ほどする高級店のお弁当も好評のようです。

Uber Eatsに参入しはじめた高級飲食店

懐石弁当

3,000円のお弁当ですか!ちょっとした贅沢ですね

価格が1,000円ぐらいのお弁当を販売するとしたら、どうしてもコンビニやスーパーのお弁当と変わらないものになってしまいます。変わらないのであれば、高級店でお弁当の販売を始める意味がありません。

じつはお弁当をはじめる前に、ある和食店から相談を受けました。「1,000円程度でお弁当をはじめようと思っている」という話だったのですが、アドバイスをして3,000円で販売することになりました。そのお弁当が、かなり売れているそうなんです。

高級店で食事をすれば1人1万円ほどかかるため、なかなか気軽に行けません。けれど、お弁当で3,000円だったらいいかな……というお客さまが結構います。お店としても、「自宅で少しでもおいしいものを食べたい!」というお客さまからのご要望に応えられるよう、独自に仕入れた素材で、手の込んだメニューを用意しています。

そのようなお弁当だったら、ぜひ食べてみたいですね! お料理以外のところでも工夫があるのでしょうか?

もちろん、さまざまな工夫を凝らしています。宅配用の容器を、通常より高級感が得られるようなものにしたり、お礼のメッセージカードを添えたり、おいしい温め方の手順を書いたメモを添えるお店もあります。プラスアルファのホスピタリティを感じてもらう取り組みが行われているんです。

またオンライン飲み会が増えたことで、お酒のつまみになるような料理を開発し、メニューを強化することで需要をうまく取り込めた例もあるそうです。

これからは、宅配においても「こだわり」をもつ店が増えていき、差別化されていくように感じます。高級飲食店だからこそできる宅配があります。そのポイントをしっかりと押さえることでお店のクオリティを維持し、サービスを的確に行っていかなければなりません。

「こだわり」のあるお弁当は嬉しいですが、高級店がUber Eatsに加盟するメリットはどこにあるのでしょうか?

売上アップにつながるのはもちろん、その他にもメリットはいろいろあります。「来店客が少ない時間帯の有効活用」「認知度向上による新規顧客の獲得」「認知度向上による実店舗への来店数アップ」などですね。

Uber Eatsで収益を出すには、店舗デザインも重要

Uber Eats配達員

来店客が少ない時間帯の有効活用とは、どういうことですか?

通常、来客が多い時間帯は、昼食の時間帯と夕方以降です。つまり、午前中と昼食後から夕方までの時間帯は比較的お客さまが少ない時間帯となります。特に高級店はその傾向が強く、お客様が少ない時間帯は、閑散としています。

その時間帯をUber Eatsで埋められるんです。忙しい時間帯には、Uber Eatsからの受付を一時停止する仕組みがあります。その仕組みをうまく利用することで、新たに収益を生み出せるのが利点です。

それは店舗経営にとって嬉しい仕組みですね!

そうなんですが、利益を出すためには、料理を早く作って提供できるような仕組みづくりも大切です。

注文を受けてからUber Eatsの配達員に渡るまでの時間は、10分以内であることが求められます。10分以内という時間制限は厳しいものですが、短時間でお客さまに満足いただけるものを提供することでお客さまの信頼を得られ、リピーターにつながっていくんです。

短時間で受け渡しできるようにするためには、飲食店のスタッフが動きやすい店内のレイアウトは必須です。スピーディに商品の用意ができるような下準備スペース、スタッフが動きやすいような店内のレイアウト、使いやすい収納方法など、店舗内装の面でもいろいろと工夫できます。

短時間でお料理がサービスできるようなレイアウトになると、実店舗にとってもメリットになりますね!

たしかに、短時間でお料理を提供できるようになれば、スタッフにも余裕が生まれ、サービスの向上もつながります。スタッフが動きやすい店舗レイアウトや店舗設計にお悩みならご相談ください。

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