店舗づくりコラム

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【内装編】店舗の壁紙・壁材のデザインと選び方のコツ

店舗デザイン・設計施工の株式会社アースラインです。
店舗の全体の雰囲気を左右するのは壁です。面積の広い壁は店舗の印象を決める大きな要素といっても過言ではないでしょう。それだけでなく、目的によって壁材の向き不向きもあります。

今回は、店舗の目的に沿った壁材の選び方を、材質に注目して考えていきましょう。

 

壁材の種類と特徴

 

壁材は業態によっては適さないもの等もあります。出店する業態に合った壁材を選択する必要があります。用途に適さない壁材を選んでしまうと日々のメンテナンスが本来より頻繁に必要になったり、貼替が必要になったりと、余計にコストがかかることもありますので慎重に選びましょう。

壁紙と一口にいっても、様々な種類がありますのでまずはご紹介致します。

 

クロス(壁紙)

 

ビニールクロス

ビニールクロス

ビニールクロスは、安価で機能性に優れるので使いやすいのが特徴です。また、デザインのバリエーションが豊富なため、コーディネートしやすいのも魅力の一つだといえるでしょう。汎用性が高いので、様々な場面で使えるとても便利な壁材です。しかし、耐久性は劣るので、長期的な面でみると張り替えコストがかかります。高級感を出したい場合は紙クロスや織物クロスがおすすめです。価格は上がりますが、上品に仕上がります。
しかし、接着剤に有害物質が含まれる場合があり、シックハウス症候群などを発症する可能性もあるため、アレルギー体質の方は注意が必要です。

紙クロス

紙クロスは、日本に古くから伝わる和紙などでできているものがあり、趣のある和空間を創り出せます。和紙の持つ独特の風合いを楽しめるほか、湿気を吸収、乾燥時には湿気を放出するという特性があります。また、消音効果もあると言われています。しかし、商品によっては水や油に弱いものもあるので、普段だけでなくメンテナンスの際にも注意が必要です。

織物クロス

織物クロスは、高級感のある仕上がりになるため、美術館やホテルのロビーといったパブリックスペースで用いられます。丈夫なので、頻繁に張り替える必要がないのが特徴ですが、布の特性上汚れが付くと落ちにくいです。しかし、最近では防汚加工や撥水加工されているものも増えています。
また、防火認定を受けている商品が少ないため、キッチンなどで使用できる物が限られます。

 

塗り壁

塗り壁

アースライン施工事例

塗り壁は、漆喰や珪藻土が使われており、和をテーマにした店舗やナチュラルな雰囲気を出したい場合に重宝します。高温多湿な日本に向いているほか、調湿性、断熱性、防火性、防音性といった機能に優れます。その反面で、硬さがあるため地震や経年劣化によるヒビ割れや剥離には注意が必要です。

クロスに比べると、施工に時間がかかりコストも高くつきますが、塗り壁ならではの手仕事の質感が魅力です。メンテナンスをすれば、長期的に使用できるのでひとつの選択肢としていかかでしょうか。

木質系壁材

木材

 

木質系壁材は断熱性に優れているほか、見栄えが良く、視覚的にもぬくもりを感じられる壁材です。
高価ですが質感の良い天然木材と、合板のほか、合板などの基材に薄くスライスした木材を張り付け壁紙状にした天然木化粧板もあります。比較的 安価に木の質感を再現することができ、これまでにない新しい表現が可能になりました。
調湿性・保温性があり、空気中の湿気を吸収し放出してくれる素材です。

ただし、湿気を吸いすぎると割れたり、反ってしまいます。年数が経つにつれて趣が出る一方で経年劣化や湿気に弱いので、定期的に保護塗料を塗る必要があります。

 

タイル

タイル

 

タイルはデザイン性に優れ、全体のアクセントとして最適です。
水拭きができるため管理が楽なうえに、耐久性や防火性にも優れています。反面、地震によるヒビ割れや剥落には弱い傾向にあります。

種類によっては、抗菌や防汚などの加工が施されているものもあるので、デザインだけでなく機能面も確認したうえで、使用するタイルを決めましょう。防水性に優れていることから主にキッチンやトイレといった水回りに使用される事が多いですが、下地部分にカビが生えやすいため、メンテナンスには気を配りましょう。
デザインが豊富なので、室内のアクセントに使用するのもお勧めです。コストがかかるので壁一面に使用するより、ポイント使いで楽しむのが良いでしょう。

 

コンクリート

 

 

コンクリートは、スタイリッシュな印象を与えられるので、メンズ向けの雑貨店やファッション店におすすめです。また、防音性や防火性に優れる点も優秀な壁材です。
合わせ方によっては、近代的なクールな印象にも、素朴で暖かみのある印象にもできる優秀な素材です。

ひとつ注意したいのは、コンクリートを壁材に用いるのは決してコストを抑えることには繋がらないということです。コンクリート打ちっぱなしというのは一見すると安くつきそうですが、配線などを隠そうとすると手間がかかるほか、内外壁がどちらもコンクリートの場合、断熱材を施工できません。コンクリートは熱伝導性が高いため 夏は暑く、冬は寒い店内となってしまいます。快適に過ごすために空調でカバーしようとすると、空調コストが高くついてしまいますので注意が必要です。

また、外的要因でヒビ割れが生じることがあります。軽微なものは自分で補修することもできますが、色の違いでかえって目立つことがあるので専門業者に補修を依頼するのが確実です。

コンクリートは湿度に弱く結露が起きやすいうえ、油などの汚れが付きやすいので、表面を塗料で保護する等、日頃のメンテナンスも大切になってきます。

 

色彩心理(色が人に与える影響)

 

色彩心理

色が人に与える主な効果・イメージ

赤:活力や情熱 興奮 食欲増進
橙:暖かさ 楽しさ エネルギッシュ
黄:明るさ 判断力・記憶力・集中力UP 注意を促す
緑:癒し 安らぎ リラックス 緊張緩和
青:鎮静 集中 睡眠促進 食欲減退
紫:癒し 神秘 豊か 高貴
茶:安定 堅実 信頼
白:清潔 潔白 純粋
黒:高級感 知的 権力

壁の材質はもちろんですが、店舗の用途に応じた色を選択することも重要です。色が人間の精神に与える影響は強く、効果的に使うことでより良い空間を作り出すことができます。しかし、売り上げに悪影響を及ぼすこともあるので、どんな色遣いをすれば居心地の良い空間になるか考える必要があります。

 

店舗の内装はアースラインにおまかせください

店舗の内装デザインは多くのことを考慮しなくてはなりません。アースラインでは、見た目だけでなく安全面や機能面も考慮したデザインをご提案しています。
過去には、飲食店や美容サロンなどの店舗デザイン、施工設計を手がけており、知識と経験も豊富です。
店舗の内装についてはお気軽にご相談ください。

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