店舗づくりコラム

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店舗デザインにおけるカラーと効果の関係

いつも弊社ブログをご覧頂きまして誠にありがとうございます。
店舗デザイン・設計施工の株式会社アースラインです。

今回は、内装カラーの効果についてお話致します。
突然ですが、人がヘアカラーを変えたり、普段あまり見ない色の服を着ていると、同じ人でも印象がガラッと変わるように、空間デザインにおいても色の影響力はとても大きいです。

 

 

飲食店における色の効果

飲食店の内装カラーは実は結構重要で、色によって食欲や料理の見た目に影響を及ぼす場合があります。
一般的に青や緑といった寒色系は鎮静・抑制やリラックスなどの効果があり、食欲を減退させてしまう効果があります。その為、店内カラーはもちろん、看板などに使用するときも使い方・取り入れ方に注意が必要です。

反対に、赤やオレンジといった暖色系は料理をおいしそうに見せる効果があると言われている為、ロゴや店内カラーに採用する店舗も少なくありません。
ただ、大手飲食チェーンなどが使用しているパターンが多く、被ってしまうリスクもあるので注意が必要です。

 

 

カラーによる視覚の操作  -錯覚-

他にも、色を使って視覚を操作することにより、スペースの広さを錯覚させることもできます。
例えば、白やアイボリーなどの明るい色は膨張色であるため、空間が開けて感じられ、解放感を演出できます。

一方、茶色や黒といった暗い色は重厚感や高級感を演出するのには向いていますが、同時に圧迫感につながってしまうこともあります。

その為、内装全てを重たく暗い色でまとめるのではなく、空間の上部は、天井や壁・照明などを利用して明るい色を取り入れ、空間の下部に位置するテーブル・イスや床を暗い色でまとめるなど工夫をすると空間に広がりを感じられ、なおかつ高級感を演出することも可能になります。

 

 

トーンの違いによる印象の変化

 

色には、トーンというものがあり、明度と彩度を組み合わせた色の概念の事を言います。
トーンを揃えるだけで一層まとまりのある空間にすることが可能です。

反対に、同じ色でもトーンが違うと全く別物のようになり、なかなかまとまり感を出すことが難しくなります。
下の画像はトーン別のカラーチャートです。

 

 

例えば、現在大流行中のインスタ映えスポット。
壁や床、家具や照明までもピンク色の店内は若い女性には人気でも、男性や大人の方の中には抵抗がある方も多いでしょう。

しかし、同じ『ピンク』というカテゴリーでも、トーンが変わることによって、落ち着きや居心地の良さを演出することも可能なのです。

 

 

こちらはかなりヴィヴィッドなトーンです。
強めのピンク色に「かわいい!」と思う方も居れば、「眩しくて落ち着かない」「目がチカチカする」などという意見もあるでしょう。

 

 

同じ『ピンク』というカテゴリーですが、ペールトーンのピンク色になります。
ピンクはそもそも苦手意識を持たれやすい色ですが、このくらいのトーンのピンク色なら眩しくて落ち着かないといった声はぐっと減るのではないでしょうか。

 

飲食店の内装カラーに一番よく使用されるのが茶色です
近年の飲食店は癒しや居心地の良さを求めるお客様が多い為、木目の店内は身近な存在になりつつあるのではないでしょうか。

 

 

 

 

同じ木目の、茶系の店内でもトーンが違うとここまで印象が異なります。
トーンを変えて高級感や落ち着きを演出する場合はダークトーンを。

さわやかな明るい印象にしたい場合は、ブライトトーンやライトトーンでまとめると思った通りの雰囲気を演出できるでしょう。

 

是非、トーン別のカラーチャートを参考にしてみてください。

 

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