店舗デザイン


店舗リノベーションにかかる費用や使える補助金は?|失敗しない店舗改装の秘訣

毎日のようにお店で働いていると、店舗の傷みぐあいやちょっとしたくすみには、あまり気づかないものです。しかしそのちょっとした傷みから、お客さまはそのお店の清潔感に疑問を感じ、次回の来店を躊躇してしまいます。そのため、定期的にリノベーションを行う必要があるのです。

今回は、店舗のリノベーションや改装を考えている店舗オーナーさまに、店舗リノベーションにかかる費用や店舗改装の秘訣についてご案内します。

店舗のリノベーションを検討する

業種別・店舗リノベーション(改装)の費用相場

業種によってリノベーションにかかる費用は異なりますが、いずれにしても、費用はそれなりにかかります。そのためリノベーションに失敗しないよう、店舗コンセプトをしっかりと作りこんでおきましょう。

業種別の費用相場は、おおよそ以下の通りです。

重飲食:
10坪 850万円程度
20坪 1300万円程度

軽飲食:
10坪 500万円程度

クリニック:
坪単価 50~80万円程度

ペットショップ:
15坪 650万円程度

スクール:
坪単価 15〜30万円程度

コロナ禍のいま、「換気」はとくに重要なポイントです。換気システムも変えようとすると、費用もかかります。しかし東京都など地域によっては助成金制度などもあるため、情報収集をしっかり行い、制度をうまく活用しましょう。

参考コラム
東京都ー感染対策に関する内装・設備工事費の助成金申請受付が6月30日まで延長になりました

リフォームとリノベーションどう違う?

リフォームとリノベーションを同じ意味で使っている人も増えていますが、実際は、目的などに違いがあります。

新築の状態に戻す「店舗リフォーム」

建物や設備は、使っていくうちに経年劣化によって古くなり、老朽化します。その古くなった部分をもとの状態に戻すのが「リフォーム」です。構造を変えることなく、クロスや床を張り替えできるだけ新築の状態に近づけます。

より良いものを目指す「店舗リノベーション」

建物に新たな機能をプラスすることで利便性や価値を向上させたり、デザイン性などを向上させたりするのが「リノベーション」の目的です。2つの部屋を1つにしたり、和室を洋室にするなど、構造から変えるケースも含まれます。 現状よりもより良いものにするために、行われるのが「リノベーション」です。

店舗リノベーションの施工事例をご紹介!

以下の画像は「アースグループ」のリノベーション施工事例です。グループ3社「アースライン」「アースビルテック」「アースクリエイト」の窓口となる商談スペースをアースラインがこだわって施工しました。
個室のような商談スペース

商談スペースの壁は、「布団張り」という工法です。ソファーの座面と同じ仕組みで、壁面と生地との間にウレタンや綿などのクッション材を入れ、立体的でやわらかい雰囲気に。
個室感がありつつも圧迫感がないように設計しました。

テレビが埋め込まれた壁

壁はリビング用のタイル。圧迫感を解消するために、タイルと同じサイズで角ガラスをつくり、ところどころに入れました。またスッキリしたインフォメーションカウンターにするため、テレビや棚を壁の部分に埋め込んでいます。狭苦しさがなくなり空間が広く見えるようになりました。

参考コラム
【店舗改装】リノベーションで快適な店舗づくり

店舗改装で申請できる補助金「業務改善助成金」

店舗の改装には、費用がかかります。その費用を助成する「業務改善補助金」という制度をご存じでしょうか?

「業務改善助成金」の制度は、中小企業・小規模事業者の生産性向上を支援し、事業場内で最も低い賃金の引上げを図るものです。 生産性向上のための設備投資(POSシステム・業務用製氷機・食品スライサー導入など)を行い、事業場内最低賃金を一定額以上引き上げた場合、その設備投資などにかかった費用の一部が助成されます。

令和3年度の申請受付はすでに開始しており、申請締め切りは、令和4年1月31日です。また予算額に達した場合には、申請の受付期間中であっても受付終了となります。助成金の申請を考えている人は、できるだけ早く手続きを行いましょう。
業務改善助成金

*厚生労働省サイトより

尚、助成金の申請につきまして、弊社アースラインでは行っておりません。詳細は、厚生労働省もしくは都道府県労働局雇用環境・均等部(室)へお問い合わせください。

店舗リノベーションで失敗しないための注意点

リノベーションを成功させるには、店舗リノベーションを依頼しているデザイン設計施工会社との信頼関係が大切です。十分にコミュニケーションをとり、しっかりと信頼関係を築いていれば、発生したトラブルも解決しやすくなります。
では、トラブルが発生しないようにするためのポイントを確認していきましょう。

お客様目線の空間づくり

改装に際し、常連のお客さまのご意見を伺うのはとても大切です。「いつもの場所」ではなくなってしまうことに、不安や不満を感じるお客さまもいらっしゃいます。そのためお客さまのご意見も取り入れながら、これまでと変わらず来店していただけるお店づくりを考えましょう。

弊社アースラインでは、リノベーションのご相談を受けた場合、客として店舗に伺います。外観を確認したり座席に座わって居心地や雰囲気を味わったりすることで問題点を洗い出し、分析し、リノベーションに活かすのです。

スタッフの動線の良さ(作業効率の良さ)

スタッフの動線が悪いと、利益の損失につながります。たとえば厨房とパントリーの配置が悪いために動線が交叉している場合、そこで働くスタッフやオーナーさんは「面倒だな」という思いが当初はあるものです。しかし慣れてしまえば気にならなくなり、問題点として表面化されません。

スタッフの動線をよいものにするには、デザイン設計施工会社など外部の専門家に問題点を洗い出してもらった方がいいでしょう。第三者の目から見ると、いままで見えていなかったものが見えてくるのです。
スタッフが働きやすい動線

改装工事・費用の考え方

改装費用は、できれば抑えたいものです。しかし、出費を抑えようとばかり考えてしまうと、本来やるべきことができず、支障がでることもあります。初期投資にある程度まとまったお金をかければ、その後のランニングコストに響きにくい店舗にもできるのです。

使い勝手のいいお店は、スタッフが働きやすくお客さまへのサーブもスムーズになるため、お待たせせず、バタバタした印象も与えないので居心地がよいものです。こうした配慮がリピート客の獲得に貢献します。

数年前、看板だけをつけかえた居抜きのお店が流行り、相次いでオープンしたことがありました。しかし、あまり長続きするお店はなかったようです。問題点を抱えたままでのオープンは、うまくいきません。改装するのであれば、しっかりと費用をかけて問題点を解決しましょう。

リノベーションではローンが組めない!?

リノベーションは、基本的に分割払いができないため、銀行・保証協会・金融公庫などから融資を受けるケースが多いようです。

融資を受けるには、しっかりと考えられた「事業計画書」が必要となります。事業計画書には、立地条件・見込み客数・想定客単価などから、実現可能な「売上目標」を設定。そして「売上目標」の7~8割の売上で、設備投資・原価・家賃・人件費などの諸経費が支払えることを明示し、返済の収支計画を明確にする必要があります。

事業計画書によっては、融資が断られるケースもあるため、しっかりと将来を見据えて作成しましょう。

リノベーションする時期・タイミングはいつがベスト?

多くの人は新しいものが好きで、ずっと同じものだと飽きてしまいがちです。お客さまを飽きさせないようにするには、店・従業員・メニューなどにちょっとした変化を加え、常にお客さまに刺激を与え続けましょう。

リノベーションは、一般的に10年に1回程度行われますが、できれば5年に1回は行いたいものです。6年を超えるとすこしずつ汚れが目立つようになり、流行おくれのものになります。そしてその雰囲気は、お客さまにあっという間に伝わるのです。

売り上げが好調に伸びてきている中、すこし下降が見えたタイミングでのリノベーションも効果的です。

完全に売り上げが落ちてしまってからだとお客さまを取り戻すのはとても難しくなります。しかし、早い時期であればお店の雰囲気が変わったことに気づいたお客さまが戻られる可能性が高く、売上も維持できるケースが多いようです。

店舗のリノベーション会社・業者選びのポイント

リノベーション会社を選ぶには、これまでの実績や費用もポイントですが、なんといってもコミュニケーションの取りやすさや相性が大切です。また、そのリノベーション会社が近い場所にあれば、安心感も得られるでしょう。

弊社アースラインは、東京を中心に1,500件以上の実績があり、店舗の運用面まで含め広くサポートを行っています。また店舗オーナー様とともに綿密な打合せを行い、ご希望通りに店舗をデザイン・設計いたします。まずは気軽にアースラインにご相談ください。
相性のよいリノベーション会社を選びましょう

店舗のリノベーションは、アースラインにおまかせください!

店舗のデザイン・設計・施工専門のエキスパート集団「アースライン」では、物件探しからアフターフォローまで店舗づくりをサポート。30年以上の経験に基づいた確かな知識と技術で、オーナー様が望むオンリーワンの店舗をカタチにします。

アースラインは、大がかりな設備を必要とする重飲食がもっとも得意。その経験に裏打ちされた確かな知識と技術で、どのような業態でも対応することが可能です。カフェやレストランなどの飲食店のほか、ペット関連・クリニック・サロン・アパレル・スクールなど幅広い業態の施工事例・実績をもっています。

お問い合わせ・お見積もりを無料で行っていますので、店舗づくりについてのご相談はお気軽にお問い合わせください。

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