店舗づくりコラム
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カテゴリー:店舗づくりコラム
20:インスタ映えする店舗デザイン
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インスタ映えする店舗デザイン|店舗デザイン・設計・施工でSNS時代の集客力を高める方法
「SNSで話題になるお店にしたいけれど、何から考えればいいのかわからない」――店舗デザイン・設計・施工のご相談の中で、近年とくに増えているのがこうしたお悩みです。InstagramをはじめとするSNSは、いまや飲食店や美容室、サロンを探すときの主要な情報源の一つとなっており、お客様が撮影した写真そのものが、お店の広告として働く時代になりました。とはいえ、単に派手な内装にすれば良いというものではなく、写真映えと居心地、オペレーションのしやすさを両立させるには、デザインの初期段階からの計画が欠かせません。この記事では、初めて店舗開業を検討されるオーナー様に向けて、インスタ映えする店舗デザインの考え方と、設計・施工段階で押さえておきたい実践ポイントをわかりやすく解説します。
なぜインスタ映えが集客を左右するのか|店舗デザイン・設計・施工とSNSの関係
まず押さえておきたいのは、「インスタ映え」が一時的な流行語ではなく、店舗の集客構造そのものを変えた現象だという点です。かつて新しいお店を探す手段といえば、雑誌やグルメサイト、通りがかりの看板が中心でした。現在は、多くのお客様がSNSで写真を見て「行きたいお店」を決め、地図アプリで場所を調べて来店するという流れが一般的になっています。つまり、お客様が投稿する一枚の写真が、次のお客様を呼ぶ入口になっているのです。
この仕組みの優れた点は、お客様自身が発信してくれるため、広告費をかけずに認知が広がっていくことです。マーケティングの世界では、こうしたお客様発信のコンテンツをUGC(ユーザー生成コンテンツ:利用者が自ら作成する口コミや写真のこと)と呼びます。開業当初は広告予算が限られるケースが多いため、お店の空間そのものが「撮りたくなる」「シェアしたくなる」デザインになっていることは、小さなお店ほど大きな武器になり得ます。
一方で、注意したい点もあります。写真映えだけを追いかけて奇抜な内装にすると、流行が過ぎたときに古びて見えたり、肝心の居心地やオペレーションが犠牲になったりすることがあります。壁一面の装飾が話題を呼んでも、席が使いにくければリピートにはつながりにくいものです。大切なのは、お店のコンセプトに根ざした「らしさ」のあるデザインを軸に、その魅力が写真でも伝わるように設計することです。店舗デザイン・設計・施工を一貫して考えられる体制であれば、見た目の演出と実用性を、図面の段階から両立させていくことができます。私たちアースラインでも、SNSでの見え方を意識したご要望をコンセプト設計の段階からお聞きし、デザインに落とし込むご提案を行っています。
インスタ映えする店舗デザインの基本要素|「撮りたくなる空間」の共通点
それでは、写真を撮りたくなる空間には、どのような共通点があるのでしょうか。ここでは、業態を問わず応用しやすい基本要素を整理します。
■ シグネチャーになる「顔」をつくる
SNSで話題になるお店の多くには、「このお店といえばこれ」と一目でわかる象徴的なデザイン要素があります。印象的な壁面のアート、造作のカウンター、特徴的な照明器具、緑を大胆にあしらったエントランスなど、形はさまざまですが、共通するのは「写真一枚でお店が特定できる個性」を持っていることです。店内すべてを飾り立てる必要はなく、むしろ一箇所に思い切って費用と工夫を集中させるほうが、記憶にも写真にも残りやすくなります。
■ 背景として成立する「余白」を残す
意外に思われるかもしれませんが、映える空間づくりでは「余白」が重要な役割を果たします。装飾を詰め込みすぎた空間は、写真にしたときに主役がぼやけてしまいます。料理や商品、人物が引き立つ無地の壁面やシンプルな背景があることで、被写体が際立ち、結果として写真の質が上がります。とくに飲食店では、料理が主役になる寄りの構図と、空間の雰囲気が伝わる引きの構図、その両方が成立するバランスが理想的です。
■ 色彩と素材に統一感を持たせる
写真映えする空間は、色数を絞り、素材のトーンをそろえていることが多いものです。ベースとなる色を2〜3色に抑え、木・タイル・金属・左官材(コテで塗り仕上げる壁材)といった素材の質感で変化をつけると、洗練された統一感のある画面になります。色や素材がばらばらの空間は、実際に見ると賑やかでも、写真では雑然とした印象になりがちです。素材の選定は仕上がりの印象を大きく左右するため、サンプルを実際に見ながら決めていくプロセスが欠かせません。
■ 「人が写り込みたくなる」スケール感
近年は、料理だけでなく「空間の中にいる自分」を撮影するスタイルも一般的になっています。壁面を背にした撮影スポット、大きな窓辺の席、印象的なドア前など、人物が自然に収まる構図をあらかじめ設計しておくと、お客様の投稿の幅が広がります。鏡や窓の映り込み、天井の高さの見え方まで意識できると、より完成度の高い空間になります。
写真映えを左右する光|照明計画と自然光の活かし方
どれだけ内装にこだわっても、光の計画が伴わなければ写真の仕上がりは大きく損なわれます。写真とは光を記録するものだからです。ここでは、映える空間づくりに欠かせない光の考え方を整理します。
■ 演色性の高い照明で「色」を正しく美しく見せる
スマートフォンのカメラは性能が向上していますが、光そのものの質が悪ければ、料理の色はくすみ、肌の色は不自然になります。物の色が自然に見える度合いを示す指標を演色性(Ra)と呼び、一般にRa90以上が高演色の目安といわれます。料理の彩りや商品の色、お客様の顔色を美しく見せたい店舗では、演色性の高い照明を選ぶことが、写真映えの土台になります。
■ 光のメリハリで被写体を主役にする
店内全体を均一に明るくするのではなく、テーブル面やディスプレイに光を集め、周囲の明るさを抑えることで、被写体が浮かび上がるように見えます。これは写真の構図づくりと同じ考え方で、光の濃淡がそのまま写真の立体感になります。スポットライトの角度や位置は、席の配置と一体で計画する必要があるため、内装デザインと照明計画を同時に進められる体制が有利に働きます。
■ 自然光を最大限に活かす
昼間の営業が中心のカフェやサロンでは、窓からの自然光が、空間や人物の魅力を引き出しやすい光源になります。大きな開口部のそばに撮影しやすい席を配置する、レースカーテンやブラインドで光を柔らかく拡散させるなど、自然光を計算に入れた席配置は写真の質を大きく高めます。一方で、時間帯や天候によって光は変化するため、夜の表情をつくる照明計画もあわせて検討しておくと、一日を通して魅力的な空間を保てます。照明計画の基本については、別記事「店舗照明計画の基本と実践」でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
私たちアースラインでは、ミシュラン掲載店舗をはじめとする高級飲食店の施工経験から、光の設計が空間の価値を左右することを実感してきました。写真に映る美しさと、実際にその場で過ごす心地よさは、質の高い光の計画によって同時に実現できるものと考えています。
業態別に見るインスタ映えデザインのポイント|飲食店・カフェ・美容室・物販
映えるデザインの重点は、業態によって変わります。ここでは代表的な業態ごとに、押さえておきたい視点を整理します。
■ 飲食店|料理が主役、空間は名脇役
飲食店で最も投稿されるのは料理の写真です。テーブルの天板の色や素材は、料理の「背景」として毎回写り込むため、料理が映える色味を選ぶことが重要です。木目や落ち着いた無地の天板は料理を引き立てやすく、光沢の強い素材は照明の映り込みに注意が必要です。カウンター越しに調理風景が見えるオープンキッチンは、ライブ感のある写真や動画を生み、お店の臨場感を伝える強力な要素になります。焼肉店や鉄板焼きなど、調理の演出そのものが被写体になる重飲食では、排気設備と見せ方を両立させる設計力が問われます。設備負荷の高い業態を数多く手がけてきた経験は、こうした場面でこそ活きると考えています。
■ カフェ・スイーツ店|世界観の統一が命
カフェでは、空間・器・メニュー・ロゴまで含めた世界観の統一感が、投稿されやすさに影響します。外観やエントランスも重要な被写体になるため、ファサード(建物正面の外観デザイン)から店内まで一貫したトーンでつくり込むことが効果的です。
■ 美容室・サロン|ビフォーアフターが美しく撮れる環境
美容室では、仕上がりのヘアスタイルを撮影する場面が多いため、顔色と髪色が自然に見える高演色の照明と、生活感の出ないすっきりした背景が価値を持ちます。撮影用の壁面をあらかじめ設けておくと、スタッフの発信もしやすくなります。
■ 物販店舗|商品が主役になるディスプレイ
物販では、陳列そのものが被写体です。主力商品にスポットライトを当て、余白のあるディスプレイで見せることで、写真に撮りたくなる売場になります。季節ごとの入れ替えに対応できるよう、可動式の照明レールや棚を計画しておくと、開業後も鮮度のある売場を保てます。
設計・施工段階で押さえたい実践ポイント|映えと使いやすさを両立させる
最後に、インスタ映えを意識した店舗づくりを、設計・施工の段階でどう実現していくか、実践的なポイントを整理します。
■ ポイント①:フォトスポットと動線を分けて計画する
撮影のために立ち止まるお客様と、移動するお客様・スタッフの動線が重なると、店内の流れが滞ってしまいます。撮影が想定される場所は、通路や配膳動線と干渉しない位置に計画することが大切です。これは図面の段階でしか調整できない要素であり、デザインと設計を一体で進める価値が表れる部分です。
■ ポイント②:流行の要素は「入れ替え可能」につくる
SNSのトレンドは移り変わりが早いものです。造作でつくり込む部分は時代を超えて愛される普遍的なデザインとし、流行の要素は装飾やアート、グリーン、小物など、後から入れ替えられる形で取り入れると、数年後に古びるリスクを抑えられます。改装の頻度とコストを見据えた素材・工法の選択も、施工会社と相談しながら決めていきたいポイントです。
■ ポイント③:メンテナンス性を忘れない
写真に写り込む場所ほど、汚れや劣化が目立ちます。手が触れやすい壁面には汚れに強い仕上げ材を選ぶ、グリーンは管理のしやすい種類にするなど、開業後の維持まで見据えた計画が、映える状態を長く保つ鍵になります。
■ ポイント④:予算はメリハリをつけて配分する
限られた予算をすべての面に均等に使うより、お客様の目と写真に触れる場所へ重点的に配分するほうが、効果を実感しやすくなります。どこに投資し、どこを抑えるかの見極めは、デザインと施工の両方がわかる会社に相談することで精度が上がります。費用の考え方については費用目安ページもご参考ください。
■ ポイント⑤:完成イメージを実例で確認する
言葉やイメージ写真だけでは、仕上がりの認識にずれが生じることがあります。施工会社の実例を見て、素材感や光の雰囲気を具体的に共有しておくと、「思っていたのと違う」という事態を防ぎやすくなります。私たちアースラインの施工事例ページでも、さまざまな業態の空間づくりをご覧いただけます。
まとめ|インスタ映えは、店舗デザイン・設計・施工の一貫した計画から生まれる
インスタ映えする店舗とは、単に派手な内装のお店ではなく、コンセプトに根ざした個性が写真でも伝わるように計画された空間です。象徴となるデザイン、余白と統一感、そして質の高い光。これらを居心地やオペレーションと両立させるには、店舗デザイン・設計・施工を初期段階から一貫して考えることが近道になります。
株式会社アースラインは、23年以上の実績と、重飲食からミシュラン掲載の高級店まで幅広い業態を手がけてきた経験を活かし、企画・店舗デザイン・設計・施工をワンストップでご提供しています。東京23区を中心に全国対応が可能です。「SNSで選ばれるお店にしたい」というご要望も、コンセプトづくりの段階からお気軽にご相談ください。
株式会社アースラインです。お知らせなどを発信しています。
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