店舗づくりコラム
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飲食店出店時において よくある失敗談 ~内装編~
飲食店開業のために苦労を重ね、これで準備は完璧 と思っても、オープンしてみたら思わしくなかった…という事はよくあります。信頼のおけるデザイン会社を選ぶことも大切ですが、今回はそういった内装に関しての失敗を未然に防ぐために、起こりやすい失敗談をご紹介いたします。
・テーブル配置を変更したら暗い席ができてしまった
天井に直に取り付ける吊り下げ照明のみでオープンしたが しばらくして席配置を変更したところ、暗い席ができてしまった、という事があります。
吊り下げ照明は簡単には移動できない為、インテリアとしては良くても、少々不便な点も。
メインとなる吊り下げ照明とは別に、ライティングレールを使用してスポットライトを設置してあると暗い席などはできずに済みます。
ライティングレールを使用することで、スポットライトを席配置に応じて好きな位置に移動できる為、大変便利です。設計の段階から、席の配置を変更するかもしれないことを念頭に置いておきましょう。
・カウンター席に座ると、キッチン内が見えすぎてしまう・キッチン内が眩しい
カウンター席は調理の様子を見ることができ、それをパフォーマンスとして楽しみたいお客様もいますが、見たいのは調理の様子。洗い物やゴミ処理の様子など、食事時にはあまり見たくないこともキッチンでは行われています。また、キッチンは安全面の都合上、かなり明るくしてあることも多いです。
キッチン内の見せるべきではない様子が見えてしまったり、キッチンの明るい照明が眩しいといった問題は、カウンターの高さやキッチンとカウンターとの高低差で解決できますので、事前に内装業者に相談をしましょう。
・カウンター/テーブルとイスの高さが合わない
デザイン性重視でイスやテーブルを選んでしまうと、実際に座った際に高さが合わず、座りにくいといった問題が良くあります。
一般的に椅子の座面からテーブルの天板までの差は28センチ~30センチが理想とされています。それより短いと狭く、反対に長いとテーブルが顔に近くなり食事がしにくくなってしまいますので注意が必要です。
・落ち着かない席がある
スタッフやお客様など、とにかく人通りが多い。トイレの近くで人が良く通る/匂いや音が気になる。などといった落ち着かない席ができてしまうことがあります。
ある程度は仕方ないにしても、席のレイアウトや動線の取り方で出来るだけ「落ち着かない席」の出現を回避しましょう。
・席数が多く、テーブル間が狭い
テーブルとテーブルの間は20センチ以上あるとよいとされています。
席数が多い方が売り上げに繋がると考えてしまうかもしれませんが、席の間隔が狭いとそれだけで居心地を損ないます。それだけでなく、お客様のバッグが隣のテーブルのグラスにあたって落ちてしまった…という事もあります。グラスが割れたり、お客様のお洋服が汚れてしまったりという事にもなりかねません。その様な事故を防ぐためにも、多少席数は減らしてでもゆとりのあるレイアウトにしましょう。
・異常に暑い/寒い席がある
冬になると入口付近や窓辺など、外気が入り込みとても寒い席になってしまったり、柱などの兼ね合いで奥の席に冷房が行き届かず夏には暑い席になってしまうといったこともあります。
その季節になってみないとわからないのは仕方ありませんがある程度対策も出来るはずですのでデザイン会社に相談してみましょう。
・荷物や上着の置き場がない
テーブル席であれば、荷物用の籠を用意したり、カウンター席の場合はカウンター下に荷物用のフックを取り付けるなどの対策が必要です。
また、アウターを預かるためにハンガーラックを使用することもあるかと思います。スペースを余らせたくないところではありますが、ハンガーラックを置けるスペースくらいは確保しておきたいものです。ラックを置く必要がない季節のときは待合のイスを置いたり、別のものを置くスペースに出来るので、有効活用できるはずです。
・キッチンにエアコンがなく、夏場は灼熱の環境の中で調理しなければならない
オーナー様が意外と忘れがちなのがキッチンのエアコンです。「そんなに大きくない店舗だから、キッチンにエアコンはいらないかな…」と思っているオーナー様も時々いらっしゃいますが、キッチンにもエアコンは必要です。調理で火を使っていることなどから夏場は40℃近くまでキッチン内の温度が上昇することも。湯気などで湿度も高くなるため熱中症の危険性も高まりますし、暑い環境で調理をするのは体力的にも精神的にも厳しいものがあります。
近年では、真夏に40℃まで気温が上がる日も少なくありません。そうなると、キッチンはもっと暑くなる事も…。スタッフの身の安全の為にも、空調設備はできる限り備えてあげましょう。
よく起こる内装などの失敗談をご紹介いたしました。
いざ、お店を始めてから気が付いてしまうと中々変更が難しいところもあります。家具など取り寄せてみてから高さが合わなかった… となるとかなり痛い出費になってしまいます。
今回ご紹介した内容を事前に知っていれば、後々「もっとこうしておけば…」という事も防げます。
念のため、参考までに頭の片隅程度で大丈夫です。認識しておくことをお勧めいたします。
株式会社アースラインです。お知らせなどを発信しています。
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