店舗づくりコラム
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カテゴリー:店舗づくりコラム
06:店舗デザイン・設計・施工の費用相場|坪単価から総額まで徹底解説
目次
店舗デザイン・設計・施工の費用相場|坪単価から総額まで徹底解説
店舗デザイン・設計・施工を検討するうえで、最も気になるのが「いったいいくらかかるのか」という費用の問題ではないでしょうか。坪単価で語られることもあれば、総額で提示されることもあり、「自分のお店ではどのくらいの予算が必要なのか」がつかみにくいと感じるオーナー様は少なくありません。さらに、同じ坪数・同じ業態であっても、物件の状態やデザインのこだわり、設備のグレードによって、費用は大きく変わります。この記事では、費用がどのように構成されているのか、業態別の坪単価と総額の目安、そして見積もりの段階で見落としがちなポイントまで、初めての店舗開業を検討されているオーナー様に向けてわかりやすく解説します。「坪単価だけで判断しない」という視点を、記事全体を通してお伝えしていきます。
店舗デザイン・設計・施工の費用は何で構成されているのか|本記事で扱う範囲
店舗の費用は「坪単価×面積」で語られるのが一般的ですが、この数字だけでは全体像はつかめません。同じ「坪単価80万円」でも、デザイン・設計費が含まれているのか、厨房機器費は別なのか、看板や外装の工事費は入っているのか――前提条件が会社によって異なるからです。
■ 本記事で扱う「費用」の範囲
タイトルに「総額」とありますが、この記事で扱うのは、店舗デザイン・設計・施工、内装工事、設備工事、什器・厨房機器など、店舗づくりに直接関わる費用です。物件取得費(保証金・礼金)、家賃、採用費、広告宣伝費、運転資金などは別途必要になるので、開業全体の資金計画を立てる際は、これらの費用と合算して考える必要があります。
■ 費用の内訳5分類
店舗づくりにかかる費用は、大きく次の5つに分類できます。
① デザイン費・設計費:コンセプトの言語化、平面レイアウト、内外装デザイン、詳細図面の作成、保健所・消防への届出対応などにかかる費用です。
② 内装造作工事費:テーブル・椅子・壁・床・天井の造作、間仕切り、建具、家具工事など、空間の骨格をつくる工事費。施工費全体の中で大きな割合を占めます。
③ 設備工事費:照明器具・電気・給排水衛生・空調・換気・排気・ガス・防災などにかかる費用。重飲食では、設備工事費が施工費の中でも特に大きな割合を占める傾向があります。
④ 厨房機器・什器費:厨房機器など、運営に必要な機器・備品費です。
⑤ サイン・販促制作費:看板、店頭サインなどの制作費です。
見積書を比較する際は「総額」だけでなく、坪単価や見積金額が「何を含んでいる金額なのか」を最初に確認することが大切です。
業態別の費用相場|坪単価と総額の目安
店舗の費用は、業態によって大きく異なります。設備の多さや内装のグレード感、扱う商品の特性によって、必要な投資額が変わるからです。ここでは、私たちアースラインが公開している費用目安をもとに、主要な業態の相場を表で整理しました。
| 業態 | 坪単価・総額の目安 | 費用が高くなりやすい理由 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 重飲食 (居酒屋・和食・中華・寿司・焼肉など) |
10坪:1,000万円〜 20坪:1,800万円〜 |
排煙・換気・厨房設備の負荷が大きい | ビル入居の場合、排気経路の確保で費用が膨らみやすい |
| 軽飲食 (カフェ・バーなど) |
10坪:800万円〜 | 設備負荷は小さめだが、内装の世界観づくりに費用が出やすい | 立地・店舗デザインが集客に与える影響が大きい |
| 高級飲食店 | 一般店舗:坪単価90〜100万円程度 高級店舗:坪単価120万円〜 |
素材・仕上げ・照明など細部のグレードが高い | 客単価に見合う空間の質が求められる |
| 美容室・サロン | 坪単価90万円〜 | 水まわり工事のコストが高い | 施術空間と待合いの動線設計が重要 |
| 物販 (アパレル・雑貨など) |
坪単価70万円〜 | 商品の見せ方を重視するほど装飾費が増える | 立地と商品によって費用の幅が大きい |
■ 表の見方と注意点
上記はあくまで目安であり、物件条件・仕様・立地・素材選びによって費用は変動します。とくに重飲食は、ビル入居かロードサイドか、排気ダクトの経路を上階まで確保できるかなど、物件の状況で工事費が大きく変わるため、坪単価の数字だけで判断するのは避けたいところです。なお、近年は材料費や人件費の高騰により、坪単価そのものが上昇傾向にあります。最新の費用目安は、アースラインの費用目安ページでご確認いただけます。
坪単価だけでは見えない|総額に影響する5つの要因
同じ業態・同じ坪数でも、最終的な総額が大きく変わるのが店舗工事の特徴です。坪単価の数字だけでは見えてこない、総額に影響する5つの要因を整理します。
■ 要因①:物件の状態(スケルトンか居抜きか)
スケルトン物件は、何もない箱の状態から内装・設備をつくり込む必要があるため、施工費が高くなります。一方、居抜き物件は前テナントの設備を活用できれば費用を抑えられますが、設備の老朽化や業態のミスマッチがある場合は、結果としてスケルトンと変わらない費用になることもあり、又、解体費用がうわのせになる場合もあります。物件選びの段階で、設備の状態を専門家に確認してもらうことが重要です。
■ 要因②:内装のグレードと素材選び
天然木・左官壁・天然石といった素材は、ビニールクロスや塩ビタイルに比べて材料費・施工費ともに高額です。空間の質感を高めるためにこだわる箇所と、合理的に仕上げる箇所のメリハリをつけることが、予算配分のカギになります。
■ 要因③:設備のグレードと容量
厨房機器の業務用グレードや空調設備の容量、排気ダクトの経路長さなどによって、設備工事費は大きく変動します。とくに重飲食ではダクト工事の経路が長くなりやすく、ビル入居の場合は屋上までの立上げ経路の確保で工事費が膨らむことも珍しくありません。
■ 要因④:法規制への対応
保健所・消防・建築基準法への対応にかかる工事費は、物件条件によって幅があります。検査済証がない物件、用途変更が必要な物件、内装制限の厳しい階や構造の物件では、追加工事が必要になる場合があります。
■ 要因⑤:工事の難易度と工期
搬入経路が狭い、騒音規制の厳しいエリア、夜間工事のみ可能なテナントビルなど、工事の難易度が高い現場では、人件費や工期が増え、総額が押し上げられます。
これらの要因は、見積もりを依頼してから初めて表面化することも多いため、初回の現地調査で物件の設備条件を細かく確認してくれる施工会社を選ぶことが、予算オーバーを防ぐ第一歩です。
見積書で必ず確認すべき項目|「坪単価だけで判断しない」ための着眼点
総額や坪単価の数字だけで業者を比較すると、後から「想定外の出費が次々に発生した」というケースに陥りやすくなります。見積もりの中身を正しく読み解くために、契約前に確認したい4つの着眼点を整理します。
■ 別途項目になりやすい費用を把握する
坪単価や工事費に含まれず、別途見積もりになりやすいのが、厨房機器・看板・家具・什器・空調機器・排気ダクト・給排水の引込工事などです。これらの項目が含まれているのかを、契約前に1つずつ確認しましょう。「総額が安い見積もり」が、実は別途項目を多く積み上げる前提になっていた、というケースは珍しくありません。
■ 安すぎる見積もりに潜むリスク
複数社の見積もりを比較したとき、極端に安い金額が提示された場合は注意が必要です。設備のグレードを下げている、必要な工事が省かれている、追加費用が後出しで発生する想定になっているなど、安さの裏には何らかの理由があるケースが多いものです。価格だけでなく、提案内容と前提条件まで含めて比較することが大切です。
■ 予備費を見込んでおく
店舗工事では、解体後に想定外の配管や老朽化が発覚する、消防からの指摘で増設が必要になる、といった追加工事が発生することがあります。そのため、見積金額ぴったりで資金計画を組むのではなく、物件条件や工事内容に応じて予備費を見込んでおくと、想定外の出費にも対応しやすくなります。具体的な予備費の考え方は、見積もり段階で施工会社に確認しておくと安心です。
3つの契約形態と賢い投資のポイント|デザイン・設計・施工の依頼方法
店舗デザイン・設計・施工をどの会社に、どのような形で依頼するかによっても、費用の構造は変わります。アースラインでは、オーナー様のご事情に合わせて、3つの契約形態をご用意しています。
■ ケース1:デザイン・設計・施工を一括で依頼する
最も多いパターンで、ワンストップでお任せいただく形です。デザイン・設計・施工を一括で依頼する場合は、設計内容と施工内容を一体で調整しながら見積もりを組み立てられるため、契約後の追加費用のリスクを抑えやすくなります。デザインの意図が施工現場に正確に伝わり、仕上がりのブレも最小限に抑えやすいのが大きなメリットです。
■ ケース2:デザイン・設計のみを依頼する
すでに信頼できる施工会社が決まっている場合などは、デザイン・設計のみのご依頼も可能です。この場合、施工費用全体の10〜15%程度がデザイン・設計費の目安となります。
■ ケース3:施工のみを依頼する
他社で作成したデザイン・設計に基づいて、施工のみをご依頼いただくこともできます。この場合は、ご用意いただいた図面と仕様書をもとに施工費をお見積もりする形になります。
■ アフターメンテナンスまで含めて費用を考える
初期費用が安くても、設備の耐久性が低い、防水処理が不十分といった場合、開業後のメンテナンス費用がかさむことがあります。長期的な視点で費用を考えることが、賢い投資につながります。なお、対象となる工事・仕様では、防水メーカーによる保証を確認できる場合があります。保証内容は案件ごとに異なるため、契約前に確認しておくと安心です。アースラインでは、企画・店舗デザイン・設計・施工までを自社で一貫管理することで、品質とコストのバランスを取りやすい体制を整えています。
まとめ|店舗デザイン・設計・施工は「坪単価」より「見積もりの中身」で判断する
店舗デザイン・設計・施工の費用は、坪単価という言葉ひとつで語れるほど単純ではありません。業態・物件状態・素材・設備・法規制対応・工事の難易度といった多くの要素が組み合わさって、最終的な総額が決まります。だからこそ、見積もりを比較する際は総額だけでなく、内訳と前提条件、別途項目の有無、予備費まで含めて確認することが重要です。安さよりも「見積もりの範囲が明快であること」を判断軸に置くことが、後悔の少ない店舗づくりにつながります。
株式会社アースラインは、23年以上の実績と、重飲食からミシュラン掲載店舗までの幅広い施工経験を活かし、企画・店舗デザイン・設計・施工をワンストップで提供しています。お見積もりやご提案は無料で承っていますので、「予算内で実現できるか不安」という段階からでも、お気軽にご相談ください。施工事例は施工事例ページ、最新の費用目安は費用目安ページでもご確認いただけます。
株式会社アースラインです。お知らせなどを発信しています。
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