店舗づくりコラム
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カテゴリー:店舗づくりコラム
04:店舗デザイン・設計・施工会社の選び方|失敗しない業者選びの5つのポイント
目次
店舗デザイン・設計・施工会社選びのポイント
店舗デザイン・設計・施工を依頼する会社選びは、店舗づくりの成功を左右する最も重要な判断の一つです。しかし、初めて店舗を開業するオーナー様にとって、「見積もりの何を比較すればいいのか」「契約前にどこまで確認すべきか」という判断基準は見えにくいものです。
そもそも店舗の内装工事に関わる会社は、「デザイン専門の設計事務所」「施工専門の工務店」「デザインから施工まで一貫して手がける会社」の大きく3タイプに分かれます。同じ「店舗の内装工事を請け負います」と名乗る会社であっても、担う範囲や得意分野、品質管理の仕組みはまったく異なるのです。そして、比較検討の前提として最初に確認しておきたいのが、その会社が適切な建設業許可を持っているかどうかです。一定金額以上の工事では建設業許可の有無と内容を事前に確認しておくことが重要です。
この記事では、店舗デザイン・設計・施工会社を選ぶ際に押さえておきたい5つの実践的なチェックポイントを、確認すべき優先順位に沿って解説します。
ポイント1:建設業許可の有無と許可内容を最初に確認する
店舗デザイン・設計・施工会社を選ぶ際、見積もりや提案内容を比較する前に、まず確認しておきたいのが建設業許可の有無と、その許可がどの業種に対して取得されているかという点です。
■ なぜ建設業許可の確認が必要なのか
建設業法では、一定金額以上の工事を請け負うには建設業許可が必要とされています。店舗の内装工事の多くは「建築工事業(建築一式工事)」以外の建設工事にあたるため、1件500万円以上(税込)の請負には原則として建設業許可が求められます。店舗の内装工事費は、業態や規模にもよりますが500万円を超えるケースも少なくありません。つまり、ほとんどの店舗施工において、施工会社が適切な建設業許可を持っているかどうかは、最初に確認すべき基本事項なのです。
■ 「許可の有無」だけでなく「何の業種許可か」を確認する
建設業許可は29の業種に分かれており、「建設業許可を持っています」という言葉だけでは十分ではありません。店舗の内装工事を依頼する場合にとくに重要なのが、内装仕上工事業の許可です。内装仕上工事業には、天井仕上げ・壁仕上げ・床仕上げ・間仕切り・家具工事・防音工事などが含まれ、店舗内装の中核をなす工事領域をカバーしています。施工会社のホームページや会社概要に記載されている許可情報を確認し、内装仕上工事業の許可が明記されているかをチェックしましょう。
■ 建築工事業の許可も保有しているかを確認する
さらに、建築工事業(建築一式工事)の許可もあわせて保有している会社であれば、店舗全体を見渡した総合的な調整力という面で安心材料の一つになります。ただし、「建築工事業の許可があれば何でも対応できる」というわけではありません。あくまで、依頼する工事の内容に対して必要な業種の許可を持っているかどうかが判断の基本です。
■ 許可情報の確認方法
建設業許可の情報は、施工会社のホームページの会社概要ページに記載されていることが多いため、まずはそちらを確認するのが手軽です。また、国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」を利用すれば、会社名から許可の有無や業種を調べることもできます。私たちアースラインの会社概要ページでは、東京都知事許可の建築工事業と内装仕上工事業の許可を保有していることをご確認いただけます。
ポイント2:見積もりの「内訳」と「条件」を比較する
建設業許可の確認ができたら、次は見積もりの中身を比較する段階です。店舗デザイン・設計・施工会社に相談すると、多くの場合、無料で見積もりを出してもらえます。しかし、見積書は「総額が安い会社を選べばよい」というものではありません。見積もりの比較で本当に見るべきは、金額そのものではなく「内訳の透明性」と「見積もりの前提条件」です。
■ 内訳が細かく分かれているか
信頼できる見積書は、工事項目ごとに費用が明記されています。たとえば「内装造作工事」「電気設備工事」「空調・換気設備工事」「給排水衛生工事」「デザイン・設計費」など、どの工事にいくらかかっているかが読み取れる構成です。一方、注意が必要なのは、大きな項目を「一式」としてまとめてしまっている見積書です。「一式」が多い見積書は、あとから追加費用が発生しやすく、「どこにお金がかかっているのか」がオーナー様に見えにくくなります。
■ 見積もりの前提条件を確認する
同じ物件・同じ業態であっても、見積もりの前提条件が異なれば金額は大きく変わります。たとえば「厨房機器は見積もりに含まれているか」「看板やサインの費用は含まれているか」「保健所や消防の届出費用は含まれているか」「既存設備の撤去費用は想定されているか」といった点は、会社によって含まれている範囲が異なります。総額だけを見て「A社のほうが安い」と判断したものの、実は含まれていない項目が多く、最終的な支払い総額はA社のほうが高かった――ということは珍しくありません。
■ 追加費用の発生条件を事前に聞いておく
着工後に追加費用が発生するケースは、店舗施工ではしばしば起こります。たとえば、壁を解体してみたら想定外の配管が出てきた、電気容量が足りず増設工事が必要になった、といった事例です。重要なのは、こうした追加費用が発生する可能性について、契約前にどこまで説明してくれるかという点です。「追加が出た場合はどのような手順で見積もりと承認を行うのか」を事前に確認しておくことで、工事中の想定外の出費を最小限に抑えやすくなります。
ポイント3:初回相談の対応から「実務力」を見極める
コンセプトを理解してくれる会社かどうかは前回の記事で詳しくお伝えしました。ここでは視点を変えて、初回相談や現地調査の場で確認できる「実務面のチェック項目」を整理します。
■ 物件の設備状況を具体的に確認してくれるか
初回の現地調査で、排水管の位置や口径、電気容量、ガス管径、排気ダクトの経路といった設備条件を自ら確認してくれるかどうかは、実務力を測る重要な指標です。こうした設備条件は、施工費用や実現可能な業態を大きく左右します。現場を見ずに概算だけを提示する会社と、設備状況を踏まえたうえで見積もりを出す会社では、着工後に追加費用が発生するリスクに大きな差が出ます。
■ スケジュールと段取りを具体的に示してくれるか
「いつまでに何を決めればいいのか」「届出手続きはどのタイミングで進むのか」「工期はどの程度かかるのか」――こうしたスケジュール感を初回相談の時点で具体的に示してくれる会社は、段取り力が高い傾向にあります。とくに物件の賃料は契約日から発生し続けるため、開業までの全体スケジュールが曖昧なまま進めると、空家賃の負担が想定以上に膨らみかねません。
■ 窓口が一本化されているか
打ち合わせのたびに担当者が変わったり、営業・設計・施工でそれぞれ別の人に同じ話をしなければならない状況は、伝達ミスやオーナー様の負担を増大させます。私たちアースラインでは、ディレクター(専任の進行担当)がプロジェクト全体を通してオーナー様の窓口を務め、デザイナーや施工チームとの連携も一貫して管理する体制をとっています。窓口が一つに集約されていることで、情報のロスを防ぎ、打ち合わせの密度を高めることができます。
ポイント4:契約書と保証内容を事前に精査する
見積もりと提案に納得して「この会社に任せよう」と思ったら、次は契約の段階です。契約書は専門用語が多く読みにくいものですが、店舗という大きな投資を守るために、いくつかのポイントを確認しておくことが重要です。
■ 工期と引き渡し日が明記されているか
店舗施工では、工事が遅れるとその分だけ物件の家賃が余分に発生し、開業予定日もずれ込みます。契約書に工期(着工日と完工日)が明記されているか、遅延が発生した場合の取り扱いがどう定められているかを確認しましょう。あわせて、着工前に近隣への挨拶や実施工程表の共有があるかどうかも、工事がスムーズに進むかどうかの判断材料になります。
■ 保証の範囲と期間を確認する
完成後の保証内容は、会社によって大きく異なります。たとえば、内装の仕上がりに不具合が出た場合の保証期間、設備機器のメーカー保証の取り扱い、防水処理の保証期間などです。とくに飲食店の場合、厨房の防水処理は店舗の寿命に直結する重要なポイントです。防水保証が1年なのか5年なのかで、万が一の際のリスクは大きく変わります。アースラインでは、防水保証に関して防水メーカーの5年保証を提供しています。保証内容は「あとから聞いておけばよかった」と後悔しやすい項目の一つです。契約前の段階で必ず確認しましょう。
■ 支払い条件とタイミングを把握する
施工費用の支払いは、一般的に「契約時」「着工時」「引き渡し時」の複数回に分けて行われることが多いですが、その比率やタイミングは会社によって異なります。着工前に全額を求められるケースや、極端に前払い比率が高いケースは慎重に検討してください。工事の進捗に応じた支払いスケジュールが設定されていれば、万が一のトラブル時にもオーナー様のリスクを軽減できます。
ポイント5:アフターフォロー体制と施工品質への姿勢を確認する
店舗は引き渡しがゴールではなく、開業してからが本番です。営業を始めてから「設備の不具合が出た」「レイアウトを微調整したい」といった課題は、ほぼ確実に出てきます。こうしたときに頼れる相手がいるかどうかは、開業後の安心感に大きく影響します。同時に、そもそもの施工品質が高くなければ、開業後のトラブルは増える一方です。ここでは、アフターフォロー体制と施工品質の両面から確認すべきポイントを整理します。
■ 開業後の相談窓口とリサーチ体制があるか
施工完了後も、工事に関する不具合や気になる点を相談できる窓口があるかどうかを確認しましょう。「工事が終わったら関係も終わり」という姿勢の会社と、開業後も継続的にサポートしてくれる会社では、長期的な信頼関係に大きな差が出ます。私たちアースラインでは、引き渡し後のアフターフォロー体制に加え、手がけたすべての店舗に対して開店後のリサーチを行っています。従業員とお客様の双方から見た満足度や不満点を把握し、その結果を以降の店舗づくりにフィードバックし続けることで、提案の精度を高めています。このリサーチの蓄積が、アースラインの強みのひとつでもあります。
■ 施工中の検査体制と記録の仕組みがあるか
施工品質を左右するのは、完成後の見た目だけではありません。壁の内部に隠れてしまう配管や配線の段階で写真記録を残しているか、中間検査を実施して不具合を早期に発見しているか、工程会議でデザイン制作部と進捗状況を共有しているか――こうした施工中の品質管理の仕組みが、最終的な仕上がりを支えています。アースラインでは、引き渡し前に自主検査・社内検査を実施し不具合への対処を徹底するほか、完成後に見えなくなる設備配管部分もすべて写真撮影を行い記録として残しています。
■ 引き渡し書類が整備されているか
将来のリニューアルや2店舗目の出店を見据えたとき、最初の店舗の設計図面や施工記録がきちんと残っているかどうかは大きな差になります。アースラインでは、引き渡し時に実施図面一式、現場工事工程写真、機器類の取扱い説明書・保証書といった書類をお渡ししています。施工事例を確認する際は、写真の美しさだけでなく、「どんな業態を手がけてきたか」「重飲食の実績があるか」という視点で見ることもおすすめします。アースラインの施工事例ページでは、ミシュラン三ツ星の日本料理店から居酒屋、美容室、スクールまで、幅広い業態の施工実績をご覧いただけます。
まとめ|店舗デザイン・設計・施工の会社選びは「5つの視点」で比較する
店舗デザイン・設計・施工の会社選びでは、ホームページの印象や見積もりの総額だけでは見えない部分にこそ、重要な判断材料が隠れています。この記事でお伝えした5つのポイントを改めて整理すると、「建設業許可の有無と許可内容」「見積もりの内訳と前提条件」「初回相談での実務対応力」「契約書の保証内容と支払い条件」「アフターフォロー体制と施工品質への姿勢」――この5つの視点で複数の会社を比較することで、表面的な情報だけでは見抜けない会社の「中身」が見えてきます。
初めての店舗開業で不安が大きいからこそ、パートナー選びに時間をかけることが、理想の店舗を実現する近道です。株式会社アースラインでは、見積もりやご相談を無料で承っています。他社と比較検討中の段階でも構いませんので、お気軽にお問い合わせください。費用の目安は費用目安ページでもご確認いただけます。
株式会社アースラインです。お知らせなどを発信しています。
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