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09:居抜き物件vsスケルトン物件|コストと特徴を徹底比較【店舗デザイン・設計・施工の視点】
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居抜き物件vsスケルトン物件|コストと特徴を徹底比較【店舗デザイン・設計・施工の視点】
「居抜き物件とスケルトン物件、結局どちらが得なのだろう?」――店舗開業の物件探しで、多くのオーナー様が最初に迷われるポイントです。店舗デザイン・設計・施工の視点で見ると、この2つは初期費用だけでなく、自由度・工期・将来のリスクまで含めて性質が大きく異なります。「居抜きは安い」というイメージだけで選んでしまい、想定外の追加工事で結局スケルトンより高くついた、というケースも珍しくありません。逆に、自由度を求めてスケルトンを選んだものの、インフラ整備に費用がかさんで予算を圧迫することもあります。この記事では、それぞれのコスト構造と特徴を整理し、自分の業態・コンセプトに合った物件をどう見極めればよいのかを、実務の視点から解説します。
居抜き物件・スケルトン物件とは|店舗デザイン・設計・施工で押さえる基本の違い
物件選びの判断を始める前に、まずは2つの物件タイプの基本的な違いを整理しておきましょう。店舗デザイン・設計・施工の進め方そのものが、どちらの物件を選ぶかによって変わってくるためです。
■ 居抜き物件とは
居抜き物件とは、前のテナントが使っていた内装・設備・什器などが残された状態で引き継げる物件のことです。飲食店であれば厨房機器や排気ダクト、給排水設備、客席の造作などがそのまま残っているケースが多く、これらを再利用できれば工事費を抑えやすいのが特徴です。とくに前テナントと同じ業態であれば、設備の多くを活かせる可能性が高まります。
■ スケルトン物件とは
スケルトン物件とは、内装や設備が撤去され、コンクリートの躯体(建物の骨組み)が見える状態に近い物件です。床・壁・天井の仕上げから、給排水・電気・ガス・空調・換気といったインフラまで、建物側の既存条件を確認しながら計画してつくり込んでいきます。制約となる既存内装が少ない分、オーナー様のコンセプトを空間に忠実に反映しやすい一方、初期投資は大きくなる傾向があります。
■ 「残っているか・ゼロからか」が判断の出発点
つまり、両者の本質的な違いは「使える設備や内装がどれだけ残っているか」にあります。居抜きは既存のものを活かす引き算的な発想、スケルトンはゼロから組み立てる足し算的な発想です。私たちアースラインでは、物件の見極めの段階から、オーナー様のコンセプトに対してどちらの物件が向いているかを一緒に検討するところからお手伝いしています。
居抜き物件のコストと特徴|「安い」の裏にある確認ポイント
居抜き物件の最大の魅力は、初期費用を抑えやすい点です。ただし、安さだけに目を向けて契約すると、思わぬ落とし穴にはまることがあります。メリットと注意点の両面を見ていきましょう。
■ メリット①:内装・設備工事費を抑えやすい
前テナントの厨房機器・ダクト・給排水設備・客席造作などを再利用できれば、ゼロから新設する場合に比べて工事費を大きく削減できます。とくに重飲食(ラーメン・焼肉・寿司など設備負荷の高い業態)では、排煙・換気設備の新設に多額の費用がかかるため、同業態の居抜きであれば、この部分を引き継げるメリットは小さくありません。
■ メリット②:開業までの工期を短縮しやすい
ゼロから工事するスケルトンに比べ、活用できる設備が多い分、工事範囲が限られ、工期を短くしやすい傾向があります。物件の家賃は契約日から発生し続けるため、開業までの期間が短いほど、空家賃の負担を抑えられます。
■ 注意点①:設備の老朽化と容量不足
残された設備が必ずしも使える状態とは限りません。厨房機器や空調が老朽化していれば、結局は入れ替えが必要になり、撤去費用まで上乗せされることもあります。また、自分のお店の規模に対して電気容量や排気能力が不足していれば、増設工事が発生します。「設備が残っている=そのまま使える」とは限らない点に注意が必要です。
■ 注意点②:前テナントの閉店理由を確認する
意外と見落とされがちなのが、前のお店がなぜ閉店したのかという点です。立地や客層に構造的な問題があった場合、内装をそのまま引き継いでも同じ結果になりかねません。居抜きは設備だけでなく、その物件が持つ「条件」ごと引き継ぐことになるため、閉店理由の確認は欠かせません。
■ 注意点③:造作譲渡料・残置物・設備の所有権を確認する
設備や内装が残っていても、それらを無料で使えるとは限りません。前テナントから造作・設備を引き継ぐ際には「造作譲渡料」が発生する場合があり、その金額が初期費用に上乗せされます。また、残された物の中には、自分のお店では使わない「残置物」が含まれていることもあり、その撤去・処分費用を負担しなければならない場合があります。さらに、製氷機やコーヒーマシン、空調などがリース品(賃貸契約中の設備)であれば、所有権は前テナントやリース会社にあり、そのまま使えないこともあります。契約前に、「どこまでが譲渡の対象で、どこからが撤去対象なのか」「残された設備が故障した場合の責任は誰にあるのか」「リース品が混在していないか」を、設備ごとに所有権まで含めて確認しておくことが大切です。アースラインでは、こうした設備の状態や物件条件の見極めを、専門家の目線でサポートしています。
スケルトン物件のコストと特徴|自由度の高さと初期投資のバランス
スケルトン物件は、何もない状態から自分の理想を形にできる点が最大の魅力です。一方で、インフラ整備から始めるため、初期投資は大きくなりやすい傾向があります。
■ メリット①:コンセプトを空間に忠実に反映できる
既存の制約がないため、レイアウト・動線・素材・照明のすべてを、コンセプトに合わせて自由に設計できます。「路地裏の隠れ家のような割烹」「開放感のあるオープンキッチンの店」といった世界観を、妥協なく空間に落とし込めるのはスケルトンならではです。店舗デザイン・設計・施工の自由度という点では、居抜きを大きく上回ります。
■ メリット②:設備が新しく、トラブルリスクが低い
給排水・電気・空調・換気といったインフラについて、建物側の既存条件を確認しながら計画し直せるのもスケルトンの利点です。物件によって引き込み済みのインフラ条件は異なりますが、店内側で新設・更新できる範囲が多いため、設備の老朽化による不具合のリスクを抑えやすく、開業後のメンテナンス負担も読みやすくなります。長期的に見れば、安定した運営につながりやすい点はスケルトンの強みです。
■ 注意点①:インフラ整備に費用がかかる
床・壁・天井の仕上げに加え、排水管・排気口・電気容量・ガス管径といったインフラを確認し、必要に応じて新設・増設・調整するため、その分の費用が上乗せされます。とくに重飲食では、排煙・換気設備の容量計算とダクト経路の確保が欠かせず、設備工事費が総額の大きな割合を占めます。
■ 注意点②:工期が長くなりやすい
工事範囲が広い分、居抜きに比べて工期は長くなる傾向があります。工事期間中も家賃は発生するため、全体スケジュールを見据えた資金計画が重要です。だからこそ、スケルトン物件では、物件選びの段階から設計の目線を入れ、無駄のない計画を立てることが費用を抑えるカギになります。アースラインでは、創業から23年以上にわたり重飲食からミシュラン掲載店舗まで幅広く手がけてきた経験を活かし、スケルトンからの空間づくりを得意としています。
コストと特徴を一覧で比較|どちらを選ぶべきかの判断基準
ここまでの内容を、居抜き物件とスケルトン物件で比較しやすいよう一覧に整理します。
| 比較項目 | 居抜き物件 | スケルトン物件 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 抑えやすい(設備を活用できる場合) | 大きくなりやすい(設備整備が必要) |
| デザインの自由度 | 既存設備や間取りに制約される | 高い(コンセプトを忠実に反映) |
| 工期 | 短縮しやすい | 長くなりやすい |
| 設備の状態 | 老朽化・容量不足のリスクあり | 店内側を新設・更新しやすく、リスクを抑えやすい |
| 向いているケース | 同業態の設備を引き継げる/開業を急ぎたい | 独自の世界観を実現したい/長期運営重視 |
■ 居抜きが向いているケース
前テナントと同じ業態で、設備が比較的新しく再利用できる場合や、初期費用と工期をできるだけ抑えて早く開業したい場合は、居抜きが有力な選択肢になります。
■ スケルトンが向いているケース
コンセプトや世界観へのこだわりが強く、レイアウトや素材を妥協したくない場合や、長期的に安定した運営を見据えて設備を一新したい場合は、スケルトンが向いています。
■ 「総額」と「将来」で判断する
大切なのは、表面的な初期費用だけで判断しないことです。居抜きで設備を入れ替えれば追加費用がかかり、スケルトンでも計画次第で費用は変わります。撤去費・追加工事費・開業後のメンテナンス費まで含めた「総額」と、数年先まで見据えた「将来の運営」の両方で比較することが、後悔のない選択につながります。
物件選びで失敗しないために|契約前に店舗デザイン・設計・施工会社へ相談する
居抜きとスケルトンのどちらを選ぶにせよ、最も費用を左右するのは、実は工事の中身よりも物件選びの段階の判断です。契約後に「想定していた設備が使えなかった」「やりたい業態が実現できなかった」と気づいても、選択肢は大きく限られてしまいます。
■ 物件契約前に設備条件を確認する
排水管の位置や口径、電気容量、ガス管径、排気ダクトの経路といった設備条件は、実現できる業態や工事費を大きく左右します。これらは図面や物件資料だけでは判断しきれないことも多く、現地で専門家が確認することで、契約後の想定外の追加費用を防ぎやすくなります。とくに重飲食では、排気経路が確保できるかどうかで、そもそも業態が成立するかが決まるケースもあります。
■ コンセプトと物件の相性を見極める
居抜き物件は初期費用が魅力でも、自分のコンセプトに既存の間取りや設備が合わなければ、無理に活用するとかえって割高になります。「安いから居抜き」ではなく、「このコンセプトを実現するなら、この物件タイプが合う」という順序で考えることが大切です。アースラインでは、ディレクター(専任の進行担当)がオーナー様のコンセプトをじっくりお聞きしたうえで、物件タイプの選定からご一緒します。
■ 設計〜施工を一貫管理できる会社に相談する
物件選びの段階で設計の目線が入っていると、「この物件で何が実現でき、何にいくらかかるか」を早い段階で見通せます。デザイン・設計・施工を一つの会社で一貫管理する体制であれば、物件の見極めから施工まで判断軸がぶれず、無駄なコストを抑えやすくなります。アースラインでは、企画・店舗デザイン・設計・施工をワンストップで提供しており、物件選定の段階からトータルでサポートしています。さまざまな業態の施工事例は施工事例ページでご覧いただけます。
まとめ|居抜き・スケルトンは「コンセプトと総額」で選ぶ
居抜き物件とスケルトン物件は、どちらが優れているという話ではなく、オーナー様の業態・コンセプト・予算・開業スケジュールによって最適な選択が変わります。居抜きは初期費用と工期を抑えやすい一方、設備の老朽化や閉店理由の確認が欠かせません。スケルトンは自由度と設備の新しさが魅力ですが、インフラ整備に費用と工期がかかります。大切なのは、表面的な初期費用ではなく、撤去費・追加工事費・将来のメンテナンスまで含めた「総額」と、コンセプトとの相性で判断することです。そして、その見極めには、店舗デザイン・設計・施工の目線を物件選びの段階から取り入れることが近道になります。居抜き物件で造作譲渡金額がかなり高額になっている物件がございます。このような物件の場合、立地条件が関係している場合があります。滅多に出ない駅そばや人通りが多いが繁華街で一等地などの物件。造作譲渡金額に上乗せしている場合があるので、この場合、好立地物件を契約できるメリットもあるので、金額だけでは 判断しないでください。一番大事なことは、「立地」なので、居抜き、スケルトンで選択するのではなく、「立地」で判断することをおすすめします。
株式会社アースラインは、23年以上の実績と、重飲食からミシュラン掲載の高級店まで幅広い業態を手がけてきた経験を活かし、物件の見極めから店舗デザイン・設計・施工までをワンストップでサポートしています。東京23区を中心に全国対応が可能ですので、「居抜きとスケルトン、どちらが自分のお店に合うか分からない」という段階からでも、お気軽にご相談ください。費用の目安は費用目安ページでもご確認いただけます。
株式会社アースラインです。お知らせなどを発信しています。
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